Panel とは何か ?
メッセ内部の裁定機関であり、時計・宝飾品国際見本市 BASELWORLD の開催期間中における無体財産権(特許権、著作権など)の侵害問題に関する苦情申し立てを取り扱い、処理します。苦情申し立て手続き処理は本質的には暫定的なものです。この苦情申し立てが正当なものであれば、申立人に対して 24 時間以内に一時的な権利保護を与えて、無体財産権の尊重及び見本市の円滑な運営を図るものです。
Panel はどう構成されているのか ?
現在 Panel は決議権を有する 7 人(法律専門家、時計並びに宝飾品の特別知識をもつ専門家)並びに決議権を持たない 2 人(技術専門家)から構成されています。
委員長はスイス人の法律専門家であり、他の委員はドイツ、日本、イタリア、スイス出身者です。
Panel はいつ行動を開始するのか ?
見本市の開催期間は待機体制でおります。苦情申し立てがあった場合にのみその活動を開始します。
正当な苦情申し立てとは何か ?
見本市に出展されているある品物が自分の無体財産権を侵害している恐れがあると思う者はだれでも Panel に苦情を申し立てる権利があります。出展者以外に非出展者も予め Panel 規則に同意し、Panel の手続き並びにその裁定に従う限り、Panel に苦情を申し立てることができます。
苦情申し立ての根拠となるのは何か ?
苦情申立人は無体財産権侵害を理由に苦情を申し立てることができます。この無体財産権には次に挙げた権利があります。
• 意匠保護に関するスイス連邦法によるデザイン
• ブランド若しくは生産地(製造者)表示保護に関するスイス連邦法によるブランド
若しくは生産地(製造者)表示
• 発明特許に関するスイス連邦法による発明特許
• 著作権に関するスイス連邦法並びにその関連保護法による著作権で保護されている作品
さらに苦情申立人は不正競争に関するスイス連邦法の意義において、正当競争に対する違反について意義を申し立てることができます。
苦情申し立てを届け出る方法は何か ?
見本市開催中は毎日苦情申し立てを届け出ることができます。申立人が口頭で届け出れば充分です。弁護士を代理人とする必要はありません。苦情申立人が手数料を支払い、その件に関する裁定に必要な証拠を提出すると Panel がこの苦情申し立てに対して手続き、処理を開始します。証拠には原則として申し立ての保護権がスイスにも及ぶことを明示する国別登録または国際登録のコピーが有効となります。さらにできれば、苦情申立人は元の物件を持参してください。
Panel はどのように処理するのか ?
苦情申し立ての届け出がなされると、Panel 代表団は苦情申立人並びに苦情対象側の代理人と共に苦情対象者の展示ブースにおいて実地検分を行います。Panel 代表団は展示ブースの全ての物件に対するアクセス権を妨害されることはありません。苦情対象側は、申し立てられた苦情について自己の見解を表明することができます。代表団には、苦情対象物件を一時的に提出するよう要請し、かつ、若しくは写真撮影を行う権限があります。展示ブースにおける検分後、Panel は委員会会議において裁定を下します。この裁定は両者に対して翌日書面をもって通知されます。
Panel の裁定はどのような効力を持つのか ?
Panel による裁定は関与者全員に対して拘束力があります。出展者は出展契約書に署名することで Panel 規則に同意し、これに従うことになり、非出展者は見本市開催中の特別声明書により Panel の手続きと裁定に同意することになります。
Panel の裁定は見本市開催期間中は法的に有効であり、直ちに適用されるものです。通常の法廷において法的係争を継続する場合、Panel による裁定は専門家の見解として使用することができます。
Panel はどのような制裁を与えることができるのか ?
Panel が申し立てられた苦情を正当と認め、苦情対象物の展示は無体財産権を侵害するものであるとの結論に達した場合、該当物件を直ちに展示ブースから取り除く必要があり、かつ販売に提供することは許されません。侵害の程度に応じて、見本市開催運営責任機関に帰属する Panel は、苦情対象者の展示ブースを直ちに閉鎖するよう勧告するか、若しくはそれ以降の見本市参加を認可しないことができます。
Panel の裁定に対する不服申し立ての法的根拠には何があるか ?
当事者が、展示ブースにおける検分の際に主張することができなかった新たな事実又は証拠に関する文書を提示できる場合に限り、見本市開催中に文書をもってその理由を明確にして新たな審査請求を Panel に提出することができます。当事者はさらに見本市開催中若しくはその後 30 日以内に、見本市運営責任機関に Panel に対する監督についての不服申し立てをその理由を明らかにして書面をもって成すことができ、Panel がなした規則に則らない処理について苦情を申し立てることができます。但し、新たな審査請求並びに監督不服申し立てがあっても、下された裁定の発効時点が何ら延期されることはありません。
苦情申し立て手続きの経費はどのくらいか ?
Panel に苦情を申し立てる出展者は前払い手数料として 2,200.-- スイスフランが必要です。主張が正当と認められた場合は 1,100.-- スイスフランが払い戻されます。非出展者は苦情申し立て届け出の際に 10,000.-- スイスフランを支払う必要があります。苦情が正当なるものと認められた場合、苦情対象側は 4,000.--スイスフランを支払うことになります。新たな審査は最低 2,200.--スイスフラン必要です。手数料は Panel の運営経費に充てられます。